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2017-08

「LION/ライオン ~25年目のただいま~」 - 2017.04.23 Sun




何となく・・・没入出来る人間ドラマを観たい気分のその日、選んだ映画は「LION/ライオン ~25年目のただいま~」でした。

ファンタジーとかコメディではなかったんですよね、気分が。


ちょっと前に映画の宣伝で見ていて、ロケーションが”インド”なのと、ニコールキッドマンが美しくて好きなのですが、最近彼女の映画をしばらく観ていないので、どんな感じか観てみたいな~と思っていたこともありました。



さて、まず一言で感想を言うと、「良かった~!!」です。



主演のインド系男性俳優が、イケメンなのも良かった(笑)。

彼は、私の大好きな映画、「マリーゴールドホテルで会いましょう」にも出ていたデブ・パテル(決して日本語でいうデブではありません^^;)。インド系イギリス人の美しい俳優さんです。



そんなことよりも何が良かったって・・・ストーリーはもちろんのこと圧倒的なインドの映像と全体を通しての心理描写。


ストーリーは実話ですからね。映画になるほどの実話な訳ですから基本興味深いストーリーな訳です。

(ここからのあらすじは、ネタバレ含みます)


インドの片田舎の5歳の男の子が、たまたま迷い込んで乗ってしまった列車で運ばれてしまって、着いた場所は1500㎞以上も離れたコルカタの街。

5歳の男の子には、帰宅する術なくストリートチルドレンみたいな生活をするしかなくて、その内に保護施設に引き取られ、その後、オーストラリアの養父母に引き取られる。

25年間、オーストラリアの養父母の元でなに不自由なく暮らしていたが、Google Earthでインドの航空写真を覗き込み始める。

かすかに覚えていた記憶から生まれ故郷を探し出すことに取り憑かれた挙句、とうとう探し出してしまうのだが、愛し大切に育ててくれた養父母に義理立てする思いから、その生まれ故郷を訪れることへの罪悪感を感じ、迷いに迷い・・・

しかし、遂に生まれ故郷を訪れる日が来た・・・記憶を辿りながら生家のある村を訪れて、生母と再会することが出来た・・・メデタシ、メデタシ、涙、涙・・・


といったストーリーです。


文明の利器というのは凄い力を持つものですね、という簡単な感想をまず持ちました。


私にとっては、前半たっぷりと時間をかけて描かれる、少年がロストチャイルドになる過程のインドの映像が何とも臨場感を感じるもので・・・


インドに行ったことがあるからかもしれませんが、混沌としたインドの現実、その中で想像を超える不安と恐怖を抱えて彷徨いまくる少年の焦燥感と絶望感の描写・・・

まるでその場に居て一緒に迷って、生存の危機に恐怖を覚えるかのような状況への没入の仕方が、我を忘れるほどのものでした。

2時間近い映画の前半、とても丁寧に時間を割いてその過程が描かれるのですが、暗くて、汚くて、寂しくて、お腹が空いて、不安で不安で・・・あまりの恐怖で本当に軽く気分が悪くなってしまい・・・「あ~、気分が悪い・・・」と思った瞬間にふと我に帰り、自分が映画館に居て映画を見ていることを思い出したのでした。

そのくらいの映像の迫力がありました。

それとこのような思いになったのは、迷子を演じるインド人の男の子の演技とは思えない演技のせいだったでしょうね。

何よりも可愛いんですよ、その子が。

インドの映像の中で、その可愛い男の子が演技しているのに、自分を投影してしまわざるを得ない臨場感を感じました。

これは驚きの演技力と制作者の演出力のせいなんでしょうね。



そして後半、オーストラリアで幸せに過ごす25年後の青年となった男の子のくだりになります。

養父母と上手くいって幸せに過ごしてきたことの分かる青年の様子。

先進国の普通の青年同様に大学に入学して、一見楽しい学生生活を送るのですが、やはりそこは昔、迷ってお母さんと離れ離れになってしまった過去を心に抱えている青年。

暗い表情が垣間見られる青年なんですよ。そこにその過去を知った友人が、Google Earthからインドの生家を探してみては?というアドバイスをします。

それから青年が取り憑かれたようにGoogle Earthでの生家探しに夢中になる辺りが、ただの現実の日々として描かれるのでなく、複雑な思いを抱える心理描写の面も合わせて丁寧に描かれます。

遂に生家を見つけて、訪ねたい気持ちと養母であるニコールキッドマンに義理立てする思いの葛藤辺りとか、まさに人間ドラマ!って感じで涙ぐまざるを得ませんでした。


ニコールキッドマンは、いつもは美しくて華やかな役柄が圧倒的に多いのですが、この映画ではただの市井のお母さん。

地味な出で立ちの子供を愛おしみ育てる普通のお母さん。

でもここまでか?と思えるほどの養子の青年への溢れる愛情と寛容さの演技、随所で母親への思慕が募り没入してしまう瞬間でした。

ただの美しい女優さんかと思っていましたが、この女優さん、上手いんですね~。

特に彼女の場合、実生活で養子も取っているし、実子もいますから、こういった演技は実感がこもって上手なのかもしれませんね。



そして養父母にも理解を得て、ようやく生家を訪ねて行くくだり・・・

飛行機に乗ってインドへ・・・見覚えのある景色の中に立つ青年、一歩一歩記憶の道に歩みを進めて行く辺り・・・もう青年の気持ちと一体となって、ドキドキが止まりませんでした。

記憶の中の貧しくても愛情いっぱいの若い生母は、驚くほどに年老いていましたが、まさかの息子の来訪にこれ以上ないほどの喜びを表し、息子と二人、顔を擦り付け合い、長く長く抱擁します。

貧しく小さな村の住人全員総出か!?と思われるほどの人々に取り囲まれ喜び合う、その素朴なシーンは、現代の私たちの生活のシーンを取り巻く環境とあまりにギャップがありつつも、人間の情はどんな状況の人でもどこの人でも変わらないということを分からせてくれるような普遍的な親子の愛、人類愛を存分にハートに感じる締めくくりでした。



最後は観客の半分くらいは目に手を当てていましたよ。

私は涙が着物に落ちないように必死にハンカチで涙を拾いながらのクライマックスでした。



最後の最後は、実話のご本人たちの映像が出てきたりして、ユニセフが関係している映画であることも知りました。



どっぷり映画に浸った約2時間、あっという間でした。

没入出来る映画ということで選んで間違いはなかったです。


インドに興味を持って、実際に行く機会に恵まれて、2回も行きました。

その経験が、この映画鑑賞にどういう影響を与えたか?行っていなかったらどういう感じ方をしたか?が、私の鑑賞後の感想です。


またインドに行きたくなってしまう映画鑑賞でした。





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● COMMENT ●

私は映画の宣伝をしてるのを見たときに、興味を持ちました
やはり実話は心に響きますよね
特に訪れた土地ということもあると、少しは事情も察することもできるだけに余計に感慨深いものです
それに成人した親の年の世代にもなったってことでしょうね
妙に感情移入してしまいそうです
私も近いうちに見たい作品です

Yottittiさんへ

やっぱりYottittiさんも興味を持たれていましたか!?
インドの映像を見たときにYottittiさんはご覧になったらどんな感想を持たれるだろう?と思っていました^^
これが実話とは驚きだな〜と思うとともにあのインドなら有りえるかも?と思ったり・・・見てきたからこそ思うこともあると思いました。

人間共通の普遍の愛が描かれるこの映画、感情移入してしまいました。きっと誰が見ても分かる〜という感想が持てるのではないかと思います。
Yottittiさんも機会があればご覧になってみてくださいね♪

こんにちは。
私普段なかなか映画館で映画を観る機会はありませんが、この映画、気になっていました。
もし自分がこの主人公だったらとか、もし自分が母親だったらとか、いろいろ想像させられそうな話です。
今の時代らしい題材ですよね。
年をとって涙腺がゆるくなったので、涙無しでは観られなさそうですね・・・

rika3377さんへ

今の時代らしい題材と今もそう昔と変わらない田舎のインドとのギャップを感じるのもこの映画の醍醐味なんだと思います。

迷子になった主人公の気持ち、母親の気持ち、、に感情移入してしまう映画でよく出来ている映画です。

歳をとると情緒豊かになり、涙もろくなりますよね^ ^
もし機会があったらご覧になってみてくださいね^ ^

こんにちは。
この映画、日本往復の飛行機内で見ようかどうかかなり迷ったのですが、
結局頭を使わない軽い映画を選んでしまいました。
でも、機内でボロ泣きも恥ずかしいし、アナウンスやサービスで中断されながら見るのは
もったいない映画のようですね。
説明を読んだだけでもいろいろなタイプの親子の絆が感じられてジンときます。
落ち着いて時間があるときに集中してみようと思います!

※ブログはまだ休憩中です

ポケさんへ

おかえりなさい!
って。。。ポケさんがどこに行かれた時がおかえりなさい!なのか分からなくなっています^^;
良い時期に日本に帰国されていましたね。満喫されたことと思います♪

飛行機の中でもこの映画、やっていたのですね。
うんうん、分かります。飛行機の中で思わずボロボロ泣いちゃうってことありますけど、周りが気になっちゃいますよね。
私は、インドの経験があったのでかなり没入してしまったのかもしれませんが、おっしゃるように中断されない方がいいですね。

時間がある時にどっぷり浸かるように鑑賞してみてください♪

またブログの更新もお待ちしていますね^^


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