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2017-05

煌く宝石箱フィレンツェ25(5日目:サン・マルコ美術館) - 2017.05.10 Wed



5日目の午後。

フィエーゾレから戻ったバス停そばのサン・マルコ美術館に行きました。



こちらの美術館、フィレンツェの数ある観光地の中では、きっと華やかなところではないのですが、現地で毎日ガイドブックを見ながらどこに行こうかと検討している時になぜだか行ってみたい!と思うところでした。


ところが、全て徒歩範囲のフィレンツェの観光地の中で宿泊していたホテルからやや遠かったこと、平日は13:50までしか開いていないことなどにより何となく行けていませんでした。

フィエーゾレへのバス停がここのそばだったこと、サン・マルコ美術館のそばがフィエーゾレへのバス停だったこと、どちらが先でもなく、このセットを都合よく思い、この日の観光としました。


DSC08271.jpg



見学料4ユーロと良心的^^



元修道院が併設されているこちらは入ってすぐがこの素朴な回廊。


DSC08251.jpg



入り口正面には早速このフレスコ画。じわ~っと悲しみが伝わるこの絵で早速立ち止まったのでした。


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(十字架像に祈る聖ドメニコ フラ・アンジェリコ作)


回廊がこの修道院の雰囲気をよく表しているのですが、豪華さも飾り気もなく、まさに修道院というか清廉な宗教施設で、全体的にとても好きな感じの空間でした。


DSC08253.jpg



回廊のアーチ下のフレスコ画。教会内などの屋内で見ることの多いフレスコ画ですが、このような自然光の下で見るさりげない色使いが心を落ち着かせる効果があるような優しさでした。


DSC08254.jpg



キリストを抱いたマリアの絵です。この施設の中のものとしてはやや煌びやかと思ったら、やはりこちらは商人の組合が注文して組合本部に置かれていたものだそうですが、優しさと柔らかさが良い絵ですね。


DSC08252.jpg
(リナイオーリの祭壇画 フラ・アンジェリコ作)



最後の晩餐。


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(ギルランダイオ作)



こちらは聖書の内容を知らないので意味は分かりませんが、やはり優しくて好きな感じの絵でした。


DSC08255.jpg



2階が僧坊になっていました。

広くない階段を上がってすぐのところにあったのがこのフレスコ画「受胎告知」。


DSC08260.jpg
(フラ・アンジェリコ作)


この絵の前に立った時、吸い込まれて足が動きませんでした。ものすごい静謐さの中に清らかさと尊さ、同時に力を感じる絵でした。

神秘的とでも言うのでしょうか?
無駄も余計も一切ない構図、一見シンプルに見える線の際立つ絵ですが、優しい色の濃淡は作り込まれたものでしょう。そのサラリとした質感はフレスコ画のせいなのか?画家の技なのか?
派手さは一切ないのに訴えかける力の凄さに吸引されたような感じでした。


凄いな~と思いながら、しばらく佇みこの絵を私の中に刻みました。



ここはこのような僧坊。


DSC08261.jpg



大規模な僧坊で、小部屋が並んでいました。


DSC08264.jpg



本当は全部の部屋を覗いてみたかったんですが、実はここの見学、時間がなくて・・・


DSC08262.jpg


フィエーゾレでゆっくりし過ぎて、こちらに入った時に閉館まで40分くらいしかなかったと記憶しています。

なので、ところどころで釘付けになったりはしながら、やや駆け足の見学になってしまいました。


ちょうど見学者もまばらにしかいなくて、この修道院という空間を穏やかな気持ちで静かに見られたのは良かったのですが、気持ちが少しだけ焦っていて、ちょっともったいない見学だったような気がします。


そもそもこちらの教会、14世紀に創建、15世紀にドメニコ派のフィレンツェの中心的存在になったようです。

同じく15世紀にコジモ・デ・メディチの依頼で修道院が併設されたとのことで、この小部屋はコジモ・デ・メディチの専用坊だったとのことです。


DSC08265.jpg


コジモ・デ・メディチとこの飾り気のない小部屋とは結びつきませんでしたが、意外に素になってお祈りしていたのでしょうね。



ところでこのサン・マルコ美術館、ガイドブックを見て何となく私と波長が合いそう・・・と、何となく行ってみたいと思っていたところだったのですが、帰ってから凡そ半年経つ今現在も今回ご紹介した「受胎告知」の静かな力の衝撃が忘れられず・・・何故だろう??と思って調べてみたら・・・

この絵、世界にあまたある「受胎告知」の絵の中でも有名な絵らしいですね。知りませんでした^^;


「受胎告知」は、ウフィツィ美術館のダ・ヴィンチの作品が有名で、今回はこれを見たところで大満足していました。確かに凄い吸引力というか力がありましたもの・・・

でもこちらの「受胎告知」は、また違った味で、どちらかというとダ・ヴィンチの作品より薄味で優しいのに訴える力の強さは神がかっている??と思えるほどのもので、今現在も強く印象に残っているのはこちらの方かもしれません。


それは、フラ・アンジェリコが、画僧だったからでしょうか。

絵を描く前にお祈りをしてから望んだということです。ただの画家よりも修道僧だった人が描いたものはやっぱり違うのでしょうか。

しかもこのフラ・アンジェリコ、この日の午前中に行っていたフィエーゾレからこちらに移ってきたようです。午前中に見たあの小さな僧坊からこちらに来たのかしら?と物語の想像が膨らみました。


また、力のある絵というか、高評価の絵というのは、素人の私には分からないと思っていたのがびっくりしたことに、こちらの見学中、素敵だな~と思って写真を撮った絵が何点か評価の高いフラ・アンジェリコの絵だったということ。

力のある絵ってやっぱり素人にも感じさせるオーラが違うんですね。

おかげで分からなかった宗教画のことも、ちょっと興味が出てきたような気がします。



フラ・アンジェリコの絵のおかげと素朴で静かな修道院の雰囲気のおかげで、とても安らかな気持ちでこちらの見学を終えました。

出るが出るまで優しく名残り惜しいサン・マルコ美術館でした。


DSC08267.jpg






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