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2017-06

「LION/ライオン ~25年目のただいま~」 - 2017.04.23 Sun




何となく・・・没入出来る人間ドラマを観たい気分のその日、選んだ映画は「LION/ライオン ~25年目のただいま~」でした。

ファンタジーとかコメディではなかったんですよね、気分が。


ちょっと前に映画の宣伝で見ていて、ロケーションが”インド”なのと、ニコールキッドマンが美しくて好きなのですが、最近彼女の映画をしばらく観ていないので、どんな感じか観てみたいな~と思っていたこともありました。



さて、まず一言で感想を言うと、「良かった~!!」です。



主演のインド系男性俳優が、イケメンなのも良かった(笑)。

彼は、私の大好きな映画、「マリーゴールドホテルで会いましょう」にも出ていたデブ・パテル(決して日本語でいうデブではありません^^;)。インド系イギリス人の美しい俳優さんです。



そんなことよりも何が良かったって・・・ストーリーはもちろんのこと圧倒的なインドの映像と全体を通しての心理描写。


ストーリーは実話ですからね。映画になるほどの実話な訳ですから基本興味深いストーリーな訳です。

(ここからのあらすじは、ネタバレ含みます)


インドの片田舎の5歳の男の子が、たまたま迷い込んで乗ってしまった列車で運ばれてしまって、着いた場所は1500㎞以上も離れたコルカタの街。

5歳の男の子には、帰宅する術なくストリートチルドレンみたいな生活をするしかなくて、その内に保護施設に引き取られ、その後、オーストラリアの養父母に引き取られる。

25年間、オーストラリアの養父母の元でなに不自由なく暮らしていたが、Google Earthでインドの航空写真を覗き込み始める。

かすかに覚えていた記憶から生まれ故郷を探し出すことに取り憑かれた挙句、とうとう探し出してしまうのだが、愛し大切に育ててくれた養父母に義理立てする思いから、その生まれ故郷を訪れることへの罪悪感を感じ、迷いに迷い・・・

しかし、遂に生まれ故郷を訪れる日が来た・・・記憶を辿りながら生家のある村を訪れて、生母と再会することが出来た・・・メデタシ、メデタシ、涙、涙・・・


といったストーリーです。


文明の利器というのは凄い力を持つものですね、という簡単な感想をまず持ちました。


私にとっては、前半たっぷりと時間をかけて描かれる、少年がロストチャイルドになる過程のインドの映像が何とも臨場感を感じるもので・・・


インドに行ったことがあるからかもしれませんが、混沌としたインドの現実、その中で想像を超える不安と恐怖を抱えて彷徨いまくる少年の焦燥感と絶望感の描写・・・

まるでその場に居て一緒に迷って、生存の危機に恐怖を覚えるかのような状況への没入の仕方が、我を忘れるほどのものでした。

2時間近い映画の前半、とても丁寧に時間を割いてその過程が描かれるのですが、暗くて、汚くて、寂しくて、お腹が空いて、不安で不安で・・・あまりの恐怖で本当に軽く気分が悪くなってしまい・・・「あ~、気分が悪い・・・」と思った瞬間にふと我に帰り、自分が映画館に居て映画を見ていることを思い出したのでした。

そのくらいの映像の迫力がありました。

それとこのような思いになったのは、迷子を演じるインド人の男の子の演技とは思えない演技のせいだったでしょうね。

何よりも可愛いんですよ、その子が。

インドの映像の中で、その可愛い男の子が演技しているのに、自分を投影してしまわざるを得ない臨場感を感じました。

これは驚きの演技力と制作者の演出力のせいなんでしょうね。



そして後半、オーストラリアで幸せに過ごす25年後の青年となった男の子のくだりになります。

養父母と上手くいって幸せに過ごしてきたことの分かる青年の様子。

先進国の普通の青年同様に大学に入学して、一見楽しい学生生活を送るのですが、やはりそこは昔、迷ってお母さんと離れ離れになってしまった過去を心に抱えている青年。

暗い表情が垣間見られる青年なんですよ。そこにその過去を知った友人が、Google Earthからインドの生家を探してみては?というアドバイスをします。

それから青年が取り憑かれたようにGoogle Earthでの生家探しに夢中になる辺りが、ただの現実の日々として描かれるのでなく、複雑な思いを抱える心理描写の面も合わせて丁寧に描かれます。

遂に生家を見つけて、訪ねたい気持ちと養母であるニコールキッドマンに義理立てする思いの葛藤辺りとか、まさに人間ドラマ!って感じで涙ぐまざるを得ませんでした。


ニコールキッドマンは、いつもは美しくて華やかな役柄が圧倒的に多いのですが、この映画ではただの市井のお母さん。

地味な出で立ちの子供を愛おしみ育てる普通のお母さん。

でもここまでか?と思えるほどの養子の青年への溢れる愛情と寛容さの演技、随所で母親への思慕が募り没入してしまう瞬間でした。

ただの美しい女優さんかと思っていましたが、この女優さん、上手いんですね~。

特に彼女の場合、実生活で養子も取っているし、実子もいますから、こういった演技は実感がこもって上手なのかもしれませんね。



そして養父母にも理解を得て、ようやく生家を訪ねて行くくだり・・・

飛行機に乗ってインドへ・・・見覚えのある景色の中に立つ青年、一歩一歩記憶の道に歩みを進めて行く辺り・・・もう青年の気持ちと一体となって、ドキドキが止まりませんでした。

記憶の中の貧しくても愛情いっぱいの若い生母は、驚くほどに年老いていましたが、まさかの息子の来訪にこれ以上ないほどの喜びを表し、息子と二人、顔を擦り付け合い、長く長く抱擁します。

貧しく小さな村の住人全員総出か!?と思われるほどの人々に取り囲まれ喜び合う、その素朴なシーンは、現代の私たちの生活のシーンを取り巻く環境とあまりにギャップがありつつも、人間の情はどんな状況の人でもどこの人でも変わらないということを分からせてくれるような普遍的な親子の愛、人類愛を存分にハートに感じる締めくくりでした。



最後は観客の半分くらいは目に手を当てていましたよ。

私は涙が着物に落ちないように必死にハンカチで涙を拾いながらのクライマックスでした。



最後の最後は、実話のご本人たちの映像が出てきたりして、ユニセフが関係している映画であることも知りました。



どっぷり映画に浸った約2時間、あっという間でした。

没入出来る映画ということで選んで間違いはなかったです。


インドに興味を持って、実際に行く機会に恵まれて、2回も行きました。

その経験が、この映画鑑賞にどういう影響を与えたか?行っていなかったらどういう感じ方をしたか?が、私の鑑賞後の感想です。


またインドに行きたくなってしまう映画鑑賞でした。





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「インフェルノ」 - 2016.11.06 Sun




話題のビッグネーム映画を劇場に観に行くのは久しぶりでした。


ロン・ハワード監督、トム・ハンクス演じるロバート・ラングドン教授主演のシリーズものと言って良いのでしょうね。


「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続く第3弾。


いずれも歴史に埋もれる謎解きミステリー。


今回の謎解きは、ダンテの「神曲」。



「ダ・ヴィンチ・コード」は、TVでも何度観てもなぜだかそんなに面白いと思わないのですが、「天使と悪魔」は楽しめたので、今回はどんなかな?という興味で観に行きました。



面白かったです!



前二作よりも映像が凄いです。


(これより先は、ちょっとネタバレになるかもしれませんが・・・)


その凄い映像はかなりグロいシーンが多くて、割りと初っ端に沢山出てきたので、正直気持ち悪かったです。
このシーンがずっと続くようならば、最後まで見られないかもしれないな~と思ったほどです。

と言っても、ホラー映画ほどという訳ではないんです。ただそんなグロい映像を観ることになる想定をしていなかったので、びっくりしてショックだったというだけです。

ですけど見方を変えれば、そのグロい映像はフラッシュ的に次々展開され、とてもスタイリッシュですし、ストーリーの流れ上、有りなんです。

ただびっくりしただけなんです(苦笑)


そして前回までと違うのは、ドローンが出てきて追跡する・・・みたいな場面が、時代だな~と思わせてくれたこと。


ストーリー展開は、原作を読んでいないので分かりませんが、まあ映画ならこんなもんでしょうといった謎解き具合・・・というのは、目の前に表れた絵や何かからすぐに暗号を見つけて謎を解いちゃうんです。

いくら天才でもそんなにすぐ~?って途中何度か突っ込みましたが、まあ時間の限られる映画なので良いでしょう。

誰が正義で誰が悪でというのが途中まで全然分からなくて、しかも色んな伏線が次々に繋がっていくという面白さがずっと続いて夢中で見続けていました。


私が気に入ったのは、メインの現場の美しいフィレンツェの街や観光地がたっぷり映像で見られること。そしてヴェネチア、私の大好きなイスタンブールに現場を移してストーリーが展開され、人気の観光地が映像で美しく観られたのは感激でしたね。

撮影地のことは事前に知っていたのですが、思っていたよりも映像が綺麗でこれは嬉しいことでした。


2時間弱あったかと思いますが、最後まで全く飽きずに我に帰る瞬間もなく観れてしまいました^^


わざわざ映画館まで観に行かなくてもいいよっていう映画もある中で、この映画は映像の迫力と美しさを感じる為に劇場で観ても良いんじゃないかな?と思う良い映画だったと思います^^



「ボヴァリー夫人とパン屋」 - 2015.07.16 Thu



ホント何年ぶりかに映画館に映画を観に行きました。


フランス映画の「ボヴァリー夫人とパン屋」を。





フランスでは4週連続興行成績1位になってた人気作なんだそうです。


ひょんなことからこの映画のことを知り、これは観たいなと。


まずはストーリーはどうあれ美しいヨーロッパの景色が背景の映画っていうのは、ひとまず観ておきたいんですよね。


それとフランスでヒットした映画ってどんなんだろう?っていう興味もあったと思います。


あと、子供の頃は難解過ぎて全く分からなかったフランス映画。

幾つの頃からか分かるようになってからは、むしろあのシニカルな視点や誰でもが持っているような悲しい人間の性をいろんな形で掘り下げるような視点など、見応えを感じるようになって好んで観るようになった気がします。


で、この映画。


難解さはありません。


フランスの美しい情景と美しい人たち。


少し官能的でコミカル。


有名小説「ボヴァリー夫人」の引用というか、この映画自体のストーリーがヴォバリー夫人のストーリーと一緒に進行するような筋というか、なかなか深いです。





ストーリーとしては、平和な田舎のおじさんの隣人の人妻に対する妄想をおじさん視点で観るといったもので、妄想の果てに・・・予想外なラストも面白いと思いました。


ジャンルとしては、公式ウェブサイトでは、大人のファンタジーとありましたが、元々コミックだというストーリー通り、私はコメディだと思いましたよ。


ファンタジーなのは、主人公のおじさんの頭の中で、それがコミカルに描かれていたのでね。


また、おじさんとペットの犬との掛け合いも面白く・・・

(というか、おじさんは相棒としていつもそばに置いて話し掛けたりしてるんですけど、主人の心、犬知らずみたいな犬の表情なんかが面白い・・・)


俳優陣や監督は残念ながら、私の知らない人ばかりでした。


ですが、俳優の上手さと色っぽいカメラワークだったりで楽しめましたね^ ^


ところで事前に見たレビューで題名にもあるパン屋さんのシーンから、パンを食べたくなったとか、パン屋さんの匂いが匂ってくるようだとあったんです。





なので、私、ちょうど小腹が空きそうな時間帯でもあったことから、映画館に入る前に近くの雰囲気の良いパン屋さんでパンを買って持って入りました^ ^


むこうのパン屋さんにありそうなパンを想像しながらじっくり選びましたよ。


ドライフルーツの入ったフランスパンみたいな生地のハード系^ ^


シートについて、本編が始まる前にゆっくりと手元のパンの香りを嗅ぎ、ひとくちひとくち千切りながら、たっぷりのコーヒーといただいた時間が、本編に浸る為の導入としてとても良かったです♪


観終わった後も好きな雰囲気にたっぷりと浸かれた気分の良い余韻を楽しむことが出来る良い映画鑑賞でした^ ^


「細雪」 - 2015.02.11 Wed



BS放送で、久しぶりに「細雪」を観ました。


1983年の映画です。


過去に何度か映画化されている、言わずと知れた谷崎潤一郎の小説の映画ですね。


私、子供の頃に公開されたこの作品を観に行ったんです♪


それで、たぶん大人のストーリーのはずなのに、やたら満足して映画館を出たのを覚えています。


何なら、私、日本映画では、この「細雪」が一番好きかもしれません。


というのが、ストーリーや映画の作り云々は置いておいて・・・


何しろ映像がホンットに美しいんです。

4姉妹が4姉妹とも美しいのはさることながら・・・

画面いっぱい全て旧き日本の美しさでいっぱいなんです。


今までにも何度かTVで観ましたけどね。

何度観ても好きだわ~と思うのです♡


何しろ女優陣が別格の美しさです。


岸恵子が美し過ぎるんです♡

若き古手川祐子が可愛らしいんです♡

佐久間良子は、母が好きで、何となくその当時、私も好きだったんです♡

吉永小百合は、今も昔も別格ですね♡


この4人が、柔らかな日差しの差す桜並木の下を平和な感じで楽しそうにおしゃべりしながら歩くクライマックスシーンは、画面いっぱい、あまりにも美しく目に焼き付いてずっと覚えている心地良いシーンです。


たま~に、あ~、「細雪」観たいって思う時があって、そんな時思い出しているのは、必ずこのシーンです。


ところでこの「細雪」、作品中に見事な着物、着物、着物が登場するのですが、今回観て気が付いたことがあるんです。


私、この映画を観て着物ってキレイ~って子供心に思い、潜在的に着物が好きになったんじゃなかったかしら?って・・・


ふんだんに着物がフィーチャーされている場面もあって、あ~、綺麗だわ~って今日もなりましたもの^ ^


私の子供時代には、間違いなくなかった世界ですからね。


まだ経験の少ない子供にしたら、あの映画の美しさは衝撃的とも言えるほどの刺激だったろうと思います。


その美しさの演出で一役買っていたのは間違いなく着物でしょう。

今回は、特に着物好きという自覚がありましたからね、釘付けになって観てしまいました^ ^








「おしん」 - 2014.09.26 Fri



昔、おしん、ドラマで見てたんですよ。

8:15amからだったでしょう?

学校の始業の時間だったのにどうやって見ていたのかしら?

録画か、土曜日あたりにまとめて放送されるのでも見ていたのでしょうね。


子供ながらに哀しくて、せつなくて、おしんが頑張る姿、
将来は成功してゴッドマザーみたいになるなど
教科書みたいな物語だと思っていた感想を思い出します。


このドラマは、海外に輸出されて、大反響を得たらしいですね。

正直、このドラマの感じって外国人に分かるのかしら?
と思っていたけど・・・


今回映画を見てみて、
日本人ならではの感情に訴えかけるだけではなく、
人として分かるって物語なのだろうと思いました。


だけど、やっぱりこの映画、日本人の心の琴線に触れるものであることは間違いなく・・・


日本人らしい美徳とか、精神性とかがふんだんに盛り込まれていて、
否応なしに共感してしまいます。

お涙頂戴な作り方にハマっただけと言われるかもしれないけれど、
涙が込み上げてくるシーン、何回かありました。


映画は、貧しい家に生まれた少女時代のおしんの件のみなんですが、
おしんを演った濱田ここねちゃんの演技が上手過ぎて、
見入ってしまいました。


もちろん周囲の大人の役者さんの盛り立てや、
日本の美しい原風景が背景だったことを抜きには出来ないですが、
この子、ホント上手かったですよ。

この子の演技だけで見ていられます、間違いなく!

スゴイですよね、子供なのに・・・

私という大人は、何にもスゴイと言ってもらえるものを持っていないのにね・・・

何だか見ながら反省させられたりして・・・


そしてこの子の演技力のお陰で思ったのは、
奉公先から逃げ出して、吹雪の雪景色の中を彷徨い歩くシーンで、
ベタだけど貧困は罪だなーということ。


こんな小さな女の子をこんな目に合わせた根本の問題は、
貧困からの奉公ですからね。


物質的な貧困はやっぱりいけませんね。
百も承知なことを今更言って何なんですけどね、
改めて思った訳です。

昔の日本は、殆どの人が貧しくて、この映画と大差ない状態の人が多かったでしょうからね。

そう思うと今の日本は幸せになりましたね。

だけど物質的な豊かさと心の豊かさというのは引き換えになるのでしょうかね、
往々にして・・・

どちらの方向にしても、行き過ぎは良くないです。


見ながら今の日本なのか、自分なのかを憂いてしまいました。



最後に母親役の上戸彩。

良かったですよ^ ^

昔は泉ピン子がやった役です。

配役見た時、失礼ながら大丈夫か?って思いましたけど、
貧困の中の痩せた美しい女のはかなさが、
おしんの可哀想さの相乗効果となって映画の雰囲気作りに
完全にハマっていたいたと思います。


最後のシーンで母親役の上戸彩が、
おしんの眼差しの先でおさんどんをする姿の美しかったこと。

貧しいから綺麗な着物でもないし、荒屋のおくどさんの中なのに、
輝くほど美しく、甲斐甲斐しく作業を続ける母親像は、
誰しもが経験したことのある母親への慕情を掻き立てるものがありました。

展開の中で母親をまっすぐに見つめているおしんの心情が見ているものに分かるだけに
子の母親に対する普遍の愛みたいなものが、
この映画の最後のシーンだっただけに
終わった後もじんわりと心に温かいような懐かしいような余韻を残し、
見終わった後、スーッと眠れそうな感じで終われる映画でした。


久しぶりに素朴な気持ちになりたい人とか、
疲れた人とかが見るのに良い映画ではないかと思いました^ ^



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ようこそ!旅行が大好きです。
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