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2017-10

「夜明けの祈り」 - 2017.09.22 Fri


何から、どんな言葉から始めたら良いのか分からない・・・沁み入るというか、深い映画でした。


映画のタイトルは、「夜明けの祈り」。


登場人物それぞれの心理描写が丁寧かつ分かり易く描かれていて、それぞれの人物の気持ちが分かるだけに主要な人物の人数分の思いが頭の中で交錯して、感想が纏まらないまま映画館を出てきました。


エンドロールが流れ終わるまで誰も席を立たない、席を立って暗い映写室を出て館内の出口を出るまで鑑賞した誰も口を開かない、話さない余韻の中、静かに映画館を出ました。


まあ、私は一人だったので話す相手はそもそもいないのですが、映画の余韻で誰とも話したくない感覚であったのは間違いなく、皆さん同じであっただろうと思います。







ここからは、ネタバレ有りですのでご注意下さい。



第二次世界大戦直後の1945年12月のポーランドが舞台の映画でした。


女子修道院が舞台の実話ベースだそうです。


主要な登場人物は、修道院長、フランス語を話せる副院長、赤十字で活動する若きフランス人女医、その同僚であるユダヤ人男性医師、修道女たち。4人と修道女たちということです。


人物たちのそれぞれの辛い気持ちが痛いほどに伝わってくる映画でした。







ある日、赤十字のフランス人女医マチルドの元に修道院から抜け出した一人の修道女が、助けを求めに来ました。


修道女の必死の思いにほだされたマチルドが、修道女に導かれて女子修道院に行ってみると、そこには出産前の陣痛と戦い苦しむ修道女がいました。


事情が分からないまま、緊急でマチルドはその妊婦のお腹から赤ちゃんを取り出し、母子ともに助かりました。


唯一フランス語が話せる副修道院長から事情を聞くと、ソ連軍にこの女子修道院が襲われ乱暴をされたが、修道院という性格と立場から、ポーランド政府に訴え出ることが出来なかった。
修道女たちは心も身体も清廉でなければならないのにこのようなことになり、恥ずかしいどころか教義を外れたことで修道院は取り潰しになり放り出された修道女たちは生きていけない蔑みを受けてしまうので、自分たちの中だけで隠し公になることを拒んできたとのこと。


マチルドは、最初こそ自分にはこれ以上どうすることも出来ないと言っていたものの、他にもこのソ連軍の蛮行により、妊娠してしまっている修道女が6人もおり、副修道院長から聞いた実情に心を動かされ、助けることにしました。


マチルドの方は、赤十字から派遣された医療施設で働いていて、時々黙って施設を抜け出してはこの請け負った修道院の修道女たちを助けることで、赤十字の中での立場が危うくなってしまう場面もあるのですが、修道院と修道女たちの名誉と尊厳と立場を守る為、まさか周囲に理由を説明して許可を得ることもままならず・・・途中、とうとうピンチの時に信頼できる同僚(肉体関係のある恋人未満のような間柄)の医師にのみ事情を話し、協力してもらって修道女を助けることが出来たのでした。


7人全ての出産を何とか無事に終えさせましたが、それでも修道院内で子供を育てる訳にはいかず、自らも梅毒にかかって苦しんでいた修道院長によって、最初立て続けに生まれた2人の赤ちゃんは修道女の親類に預けられました。


しかし、この2人の赤ちゃんは、親類に預けられた訳ではなかったのです。森の外れの祠(ほこら)のようなところに修道院長によって、捨てて来られていたことが後で分かりました。


残った5人の赤ちゃんも捨てられるか?という運命の前に、最後はマチルドの名案。町にたむろす戦災孤児の浮浪児たちの集団を修道院に連れて行き、修道院がこの不幸な子らの集団に施しを与え養い育てることにして、その中にこの赤ちゃんたちを混ぜて育てれば怪しまれることなく育てられ、母性の芽生えた修道女たちも赤ちゃんも助かり修道院の立場も守られるというところで、苦しいながら何とかハッピーエンドを見てマチルドは本国へ帰るといったストーリーでした。







修道女たちの、教義を破ってしまったというどんなに祈っても祈っても消えない罪悪感。
同時に沸き起こる赤ちゃんを産んで芽生えた人間の本能としての母性。苦しいはずなのに赤ちゃんを抱きお乳をあげ慈しむ喜び。それだけに手放さなければならない苦しみ。
親類に預けられ幸せに育てられていると思っていた赤ちゃんが、実は修道院長によって捨てられていたと分かった時、一人の修道女はショックで自殺をしてしまいました。
祈りの道を捨てて修道院を出て還俗し赤ちゃんと生きていく道を選んだ修道女もいましたが。


修道院長は、自らも襲われ梅毒に苦しみながら院長として修道院を守らなければという責任感と使命感から赤ちゃんを無かったことにしたかった訳です。それが捨てるという行為。
神に祈りを捧げる修道女が、子供を捨てる・・・責任感の強さから人としても宗教者としても間違った道を歩んでしまった訳です。
神様に祈る時、自分の罪の呵責から、「大きな十字架を背負わせてください」と祈るのです。自責の念の強さが見ていて辛かった。
秘密裏に行ったこの行為を自分だけが終生苦しみながら抱えていくつもりだったのに、他の修道女たちがこの事実を知ることとなり、信頼を失い立場を追われ、体調を損ない修道院の隅っこで寝たきりの状態となってしまいました。


誰も悪くない、誰も憎めない、怒りをぶつける先はない、ただ耐え忍び祈るのみ。やり場のない気持ちが観ていた私の心と脳裏をも覆ってしまっていました。


マチルドの方は、両親が共産主義というものの本人は共産主義者ではないという立ち位置。恐らく無宗教であったと思います。修道院を助けることにしたのは、宗教を理解したのではなく医師としての責任感以上に”人道”でした。
助け始めた初期は、理解できない!と感じる部分も多かった修道女たちの教義に則った行動でした。わりとクールに動いていた初期でしたが、修道女たちと触れ合う中で、宗教をひたすら信じる一本気な修道女たちと教義に理解を示していく部分が、宗教も国籍も越えて、"人として"を感じましたし、日々負傷兵を治療するという激しい職務に従事する職業人として、ややもすると強靭な心と体力で戦う毎日だった中、助けることになって修道女たちのやり場のない苦しみを理解していく部分で彼女の女性としての柔らかな心情が温かく、赤ちゃんを取り上げていく中で、彼女にも母性が芽生えているんだなと感じる場面はじんわりすることろでした。


マチルドの同僚の男性医師は、ユダヤ人。主要な登場人物として先に4人と挙げましたが、この人物だけは準主役。
マチルドと肉体関係はあるものの、マチルドが彼のことをそう好きでもないなと感じるのとは反対に彼はマチルドのことが大好き。
マチルドが秘密を抱えて何かやっていると気付いてはいますが、当初は教えてもらえないことに寂しさを覚えつつ見守ります。
しばらくして、修道女の出産が重なった時に一人で助けるのは無理と悟ったマチルドが、口が固く信頼出来、またユダヤ人であることも(修道女たちの尊厳を守る為に)好都合である彼に事情を伝え、一緒に修道院に助けに行ってもらったという役目でした。
このストーリーは、そもそも実話ということなので、この男性医師が脚色の為にフィクションで登場している訳でないことは分かっているのですが、ストーリーが進む中で、私はこの男性医師の存在が、マチルドの心の動きを知らないがゆえに裏腹であったり呑気さや無神経さを感じる言動を彼女に対して行うのが、より彼女の修道女たちを心配する気持ちや人道からの強い意志を際立たせ、良い存在というか良い脚本だなと感じました。


映画全編を通して、関わっている全員が、もうどう処理したら良いのか分からない心の有り様になってしまっているのが苦しい映画でした。
いくら考えても修道女たちには出口がない、誰も救われないといった気持ち。
そもそもソ連軍の暴挙が理不尽でした。戦争のの罪、悲惨さを感じると共にカトリックの教えを崇高なレベルで信じている純真な人たちにとってさえ、この暴挙はトラウマであり救われることがないんですよね。いえ、そういう人たちだからこそより悩み苦しむのかも?とか・・・全て拒絶したくなるような現実の中から湧いてくる母性と罪の意識との乖離。
修道女たちの気持ちも分かるし、修道院長の気持ちも分かる。誰も悪くない。誰もどこにも気持ちの逃がしようがない。
それを見つめて関わるマチルドも出産の助けはしてあげられても気持ちの闇を取り除いてあげることは出来ない。本当の意味で助けてあげることは出来なくて一緒になって辛い訳です。それを俯瞰で映像として観ている私たち観客も共有してしまったように思います。


最後の最後にフランスに帰って医師の仕事を継続しているマチルドの元に、平和な様子で修道女たちと子供たちが映った集合写真が送られてきました。
修道女たちは、手元で自分たちの子供を育てる術を手に入れたことで、罪の意識はきっとありつつも子供を育てる女性としての喜びをそれなりに感じているようで、起こった過去の事実に何とか折り合いを付けて生きているんだなということが分かる写真で、マチルドも安堵するといったシーンがありました。
観客である私もそれを見てひとまず安堵したものの・・・不条理さというのかな?にやりようのない気持ちが後を引く映画でした。
終わっても全員が無口なまま映画館を去った・・・というのはそれが理由だと思います。


また良かったなと思ったのは、ポーランドの12月の薄雪の凍りついた北の大地の様子。失礼ながら、いかにも寂しそうな色彩なんですよね。この映画の舞台がお花が咲き乱れ、緑輝く生命力に満ちた背景だったら、これまたちょっと感じられ方は変わったと思うんです。
そして、乱暴なシーンがなかったのが良かった。修道院が舞台で全編を通して清廉な空気感が支配する映画なのに、過去の回想シーンでソ連兵の蛮行のシーン(要するにレ◯プシーン)とか出てきたら、凄く嫌だったと思うんです。こんな事件があったとフランス語を話せる副修道院長がマチルドに説明することで観客もそれを知るのみ。
映画ってそういった残酷なシーンとかセクシャルなシーンとかの有無で興行成績が変わってくると思うのですが、そんなシーンの無かったことから、この映画作製者の真摯な姿勢が伝わって来ましたし、商業的過ぎない良作に思えて本当に良かったです。


ここまで書いて、すごく重くて暗い映画って思われるかもしれませんが、そうではないんです。私の感覚ですが重いというより深いんです。
決して明るくはないですが、暗過ぎて涙が出てくるという程でもないんです。涙が出るより先に考え込んでしまい、結論が出ないので涙につながらない感じ。
それぞれの人物の悩みに共感しつつ、赤ちゃんが次々に生まれてくることは、どうにもならない状況の中で人間の根源的な喜びや希望を感じさせるし、修道女たちの優しさや母性を感じる部分もホッとするし、何とかなったというラストも暗くて仕方ないという感じを回避させるものだったと思います。


以上が私の感想なのですが、どう書いたら良いか分からなくて・・・分かり辛くてすみません。長々書いてしまいましたが、この映画の空気感や核心が伝わったかどうか・・・にも関わらず、ここまで読んでいただきありがとうございました。本当に良作でした。皆さんも良かったら観てみていただきたいなと思う映画でした。







写真は、近くのカフェの奥の扉を開けて階段を上がった先にある隠れ家です。


いつもは一階のカフェの入口から入ってすぐのモダンなフロアでコーヒーをいただいていたのですが、お手洗いに行きたくなり、奥の扉を案内されて見つけた隠れ家的な二階フロア。


トーンを落としたライティング、使い込まれた家具の置かれた誰かの家のリビングみたいで落ち着く空間です。


私が映画の後に来た時にはこの空間に誰もいなくて占有^ ^


コーヒーは、エチオピアのフレンチプレスで、香り高いものです。


こんなところで静かにこの映画の感想を書いたのでした。


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「LION/ライオン ~25年目のただいま~」 - 2017.04.23 Sun




何となく・・・没入出来る人間ドラマを観たい気分のその日、選んだ映画は「LION/ライオン ~25年目のただいま~」でした。

ファンタジーとかコメディではなかったんですよね、気分が。


ちょっと前に映画の宣伝で見ていて、ロケーションが”インド”なのと、ニコールキッドマンが美しくて好きなのですが、最近彼女の映画をしばらく観ていないので、どんな感じか観てみたいな~と思っていたこともありました。



さて、まず一言で感想を言うと、「良かった~!!」です。



主演のインド系男性俳優が、イケメンなのも良かった(笑)。

彼は、私の大好きな映画、「マリーゴールドホテルで会いましょう」にも出ていたデブ・パテル(決して日本語でいうデブではありません^^;)。インド系イギリス人の美しい俳優さんです。



そんなことよりも何が良かったって・・・ストーリーはもちろんのこと圧倒的なインドの映像と全体を通しての心理描写。


ストーリーは実話ですからね。映画になるほどの実話な訳ですから基本興味深いストーリーな訳です。

(ここからのあらすじは、ネタバレ含みます)


インドの片田舎の5歳の男の子が、たまたま迷い込んで乗ってしまった列車で運ばれてしまって、着いた場所は1500㎞以上も離れたコルカタの街。

5歳の男の子には、帰宅する術なくストリートチルドレンみたいな生活をするしかなくて、その内に保護施設に引き取られ、その後、オーストラリアの養父母に引き取られる。

25年間、オーストラリアの養父母の元でなに不自由なく暮らしていたが、Google Earthでインドの航空写真を覗き込み始める。

かすかに覚えていた記憶から生まれ故郷を探し出すことに取り憑かれた挙句、とうとう探し出してしまうのだが、愛し大切に育ててくれた養父母に義理立てする思いから、その生まれ故郷を訪れることへの罪悪感を感じ、迷いに迷い・・・

しかし、遂に生まれ故郷を訪れる日が来た・・・記憶を辿りながら生家のある村を訪れて、生母と再会することが出来た・・・メデタシ、メデタシ、涙、涙・・・


といったストーリーです。


文明の利器というのは凄い力を持つものですね、という簡単な感想をまず持ちました。


私にとっては、前半たっぷりと時間をかけて描かれる、少年がロストチャイルドになる過程のインドの映像が何とも臨場感を感じるもので・・・


インドに行ったことがあるからかもしれませんが、混沌としたインドの現実、その中で想像を超える不安と恐怖を抱えて彷徨いまくる少年の焦燥感と絶望感の描写・・・

まるでその場に居て一緒に迷って、生存の危機に恐怖を覚えるかのような状況への没入の仕方が、我を忘れるほどのものでした。

2時間近い映画の前半、とても丁寧に時間を割いてその過程が描かれるのですが、暗くて、汚くて、寂しくて、お腹が空いて、不安で不安で・・・あまりの恐怖で本当に軽く気分が悪くなってしまい・・・「あ~、気分が悪い・・・」と思った瞬間にふと我に帰り、自分が映画館に居て映画を見ていることを思い出したのでした。

そのくらいの映像の迫力がありました。

それとこのような思いになったのは、迷子を演じるインド人の男の子の演技とは思えない演技のせいだったでしょうね。

何よりも可愛いんですよ、その子が。

インドの映像の中で、その可愛い男の子が演技しているのに、自分を投影してしまわざるを得ない臨場感を感じました。

これは驚きの演技力と制作者の演出力のせいなんでしょうね。



そして後半、オーストラリアで幸せに過ごす25年後の青年となった男の子のくだりになります。

養父母と上手くいって幸せに過ごしてきたことの分かる青年の様子。

先進国の普通の青年同様に大学に入学して、一見楽しい学生生活を送るのですが、やはりそこは昔、迷ってお母さんと離れ離れになってしまった過去を心に抱えている青年。

暗い表情が垣間見られる青年なんですよ。そこにその過去を知った友人が、Google Earthからインドの生家を探してみては?というアドバイスをします。

それから青年が取り憑かれたようにGoogle Earthでの生家探しに夢中になる辺りが、ただの現実の日々として描かれるのでなく、複雑な思いを抱える心理描写の面も合わせて丁寧に描かれます。

遂に生家を見つけて、訪ねたい気持ちと養母であるニコールキッドマンに義理立てする思いの葛藤辺りとか、まさに人間ドラマ!って感じで涙ぐまざるを得ませんでした。


ニコールキッドマンは、いつもは美しくて華やかな役柄が圧倒的に多いのですが、この映画ではただの市井のお母さん。

地味な出で立ちの子供を愛おしみ育てる普通のお母さん。

でもここまでか?と思えるほどの養子の青年への溢れる愛情と寛容さの演技、随所で母親への思慕が募り没入してしまう瞬間でした。

ただの美しい女優さんかと思っていましたが、この女優さん、上手いんですね~。

特に彼女の場合、実生活で養子も取っているし、実子もいますから、こういった演技は実感がこもって上手なのかもしれませんね。



そして養父母にも理解を得て、ようやく生家を訪ねて行くくだり・・・

飛行機に乗ってインドへ・・・見覚えのある景色の中に立つ青年、一歩一歩記憶の道に歩みを進めて行く辺り・・・もう青年の気持ちと一体となって、ドキドキが止まりませんでした。

記憶の中の貧しくても愛情いっぱいの若い生母は、驚くほどに年老いていましたが、まさかの息子の来訪にこれ以上ないほどの喜びを表し、息子と二人、顔を擦り付け合い、長く長く抱擁します。

貧しく小さな村の住人全員総出か!?と思われるほどの人々に取り囲まれ喜び合う、その素朴なシーンは、現代の私たちの生活のシーンを取り巻く環境とあまりにギャップがありつつも、人間の情はどんな状況の人でもどこの人でも変わらないということを分からせてくれるような普遍的な親子の愛、人類愛を存分にハートに感じる締めくくりでした。



最後は観客の半分くらいは目に手を当てていましたよ。

私は涙が着物に落ちないように必死にハンカチで涙を拾いながらのクライマックスでした。



最後の最後は、実話のご本人たちの映像が出てきたりして、ユニセフが関係している映画であることも知りました。



どっぷり映画に浸った約2時間、あっという間でした。

没入出来る映画ということで選んで間違いはなかったです。


インドに興味を持って、実際に行く機会に恵まれて、2回も行きました。

その経験が、この映画鑑賞にどういう影響を与えたか?行っていなかったらどういう感じ方をしたか?が、私の鑑賞後の感想です。


またインドに行きたくなってしまう映画鑑賞でした。





「インフェルノ」 - 2016.11.06 Sun




話題のビッグネーム映画を劇場に観に行くのは久しぶりでした。


ロン・ハワード監督、トム・ハンクス演じるロバート・ラングドン教授主演のシリーズものと言って良いのでしょうね。


「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続く第3弾。


いずれも歴史に埋もれる謎解きミステリー。


今回の謎解きは、ダンテの「神曲」。



「ダ・ヴィンチ・コード」は、TVでも何度観てもなぜだかそんなに面白いと思わないのですが、「天使と悪魔」は楽しめたので、今回はどんなかな?という興味で観に行きました。



面白かったです!



前二作よりも映像が凄いです。


(これより先は、ちょっとネタバレになるかもしれませんが・・・)


その凄い映像はかなりグロいシーンが多くて、割りと初っ端に沢山出てきたので、正直気持ち悪かったです。
このシーンがずっと続くようならば、最後まで見られないかもしれないな~と思ったほどです。

と言っても、ホラー映画ほどという訳ではないんです。ただそんなグロい映像を観ることになる想定をしていなかったので、びっくりしてショックだったというだけです。

ですけど見方を変えれば、そのグロい映像はフラッシュ的に次々展開され、とてもスタイリッシュですし、ストーリーの流れ上、有りなんです。

ただびっくりしただけなんです(苦笑)


そして前回までと違うのは、ドローンが出てきて追跡する・・・みたいな場面が、時代だな~と思わせてくれたこと。


ストーリー展開は、原作を読んでいないので分かりませんが、まあ映画ならこんなもんでしょうといった謎解き具合・・・というのは、目の前に表れた絵や何かからすぐに暗号を見つけて謎を解いちゃうんです。

いくら天才でもそんなにすぐ~?って途中何度か突っ込みましたが、まあ時間の限られる映画なので良いでしょう。

誰が正義で誰が悪でというのが途中まで全然分からなくて、しかも色んな伏線が次々に繋がっていくという面白さがずっと続いて夢中で見続けていました。


私が気に入ったのは、メインの現場の美しいフィレンツェの街や観光地がたっぷり映像で見られること。そしてヴェネチア、私の大好きなイスタンブールに現場を移してストーリーが展開され、人気の観光地が映像で美しく観られたのは感激でしたね。

撮影地のことは事前に知っていたのですが、思っていたよりも映像が綺麗でこれは嬉しいことでした。


2時間弱あったかと思いますが、最後まで全く飽きずに我に帰る瞬間もなく観れてしまいました^^


わざわざ映画館まで観に行かなくてもいいよっていう映画もある中で、この映画は映像の迫力と美しさを感じる為に劇場で観ても良いんじゃないかな?と思う良い映画だったと思います^^



「ボヴァリー夫人とパン屋」 - 2015.07.16 Thu



ホント何年ぶりかに映画館に映画を観に行きました。


フランス映画の「ボヴァリー夫人とパン屋」を。





フランスでは4週連続興行成績1位になってた人気作なんだそうです。


ひょんなことからこの映画のことを知り、これは観たいなと。


まずはストーリーはどうあれ美しいヨーロッパの景色が背景の映画っていうのは、ひとまず観ておきたいんですよね。


それとフランスでヒットした映画ってどんなんだろう?っていう興味もあったと思います。


あと、子供の頃は難解過ぎて全く分からなかったフランス映画。

幾つの頃からか分かるようになってからは、むしろあのシニカルな視点や誰でもが持っているような悲しい人間の性をいろんな形で掘り下げるような視点など、見応えを感じるようになって好んで観るようになった気がします。


で、この映画。


難解さはありません。


フランスの美しい情景と美しい人たち。


少し官能的でコミカル。


有名小説「ボヴァリー夫人」の引用というか、この映画自体のストーリーがヴォバリー夫人のストーリーと一緒に進行するような筋というか、なかなか深いです。





ストーリーとしては、平和な田舎のおじさんの隣人の人妻に対する妄想をおじさん視点で観るといったもので、妄想の果てに・・・予想外なラストも面白いと思いました。


ジャンルとしては、公式ウェブサイトでは、大人のファンタジーとありましたが、元々コミックだというストーリー通り、私はコメディだと思いましたよ。


ファンタジーなのは、主人公のおじさんの頭の中で、それがコミカルに描かれていたのでね。


また、おじさんとペットの犬との掛け合いも面白く・・・

(というか、おじさんは相棒としていつもそばに置いて話し掛けたりしてるんですけど、主人の心、犬知らずみたいな犬の表情なんかが面白い・・・)


俳優陣や監督は残念ながら、私の知らない人ばかりでした。


ですが、俳優の上手さと色っぽいカメラワークだったりで楽しめましたね^ ^


ところで事前に見たレビューで題名にもあるパン屋さんのシーンから、パンを食べたくなったとか、パン屋さんの匂いが匂ってくるようだとあったんです。





なので、私、ちょうど小腹が空きそうな時間帯でもあったことから、映画館に入る前に近くの雰囲気の良いパン屋さんでパンを買って持って入りました^ ^


むこうのパン屋さんにありそうなパンを想像しながらじっくり選びましたよ。


ドライフルーツの入ったフランスパンみたいな生地のハード系^ ^


シートについて、本編が始まる前にゆっくりと手元のパンの香りを嗅ぎ、ひとくちひとくち千切りながら、たっぷりのコーヒーといただいた時間が、本編に浸る為の導入としてとても良かったです♪


観終わった後も好きな雰囲気にたっぷりと浸かれた気分の良い余韻を楽しむことが出来る良い映画鑑賞でした^ ^


「細雪」 - 2015.02.11 Wed



BS放送で、久しぶりに「細雪」を観ました。


1983年の映画です。


過去に何度か映画化されている、言わずと知れた谷崎潤一郎の小説の映画ですね。


私、子供の頃に公開されたこの作品を観に行ったんです♪


それで、たぶん大人のストーリーのはずなのに、やたら満足して映画館を出たのを覚えています。


何なら、私、日本映画では、この「細雪」が一番好きかもしれません。


というのが、ストーリーや映画の作り云々は置いておいて・・・


何しろ映像がホンットに美しいんです。

4姉妹が4姉妹とも美しいのはさることながら・・・

画面いっぱい全て旧き日本の美しさでいっぱいなんです。


今までにも何度かTVで観ましたけどね。

何度観ても好きだわ~と思うのです♡


何しろ女優陣が別格の美しさです。


岸恵子が美し過ぎるんです♡

若き古手川祐子が可愛らしいんです♡

佐久間良子は、母が好きで、何となくその当時、私も好きだったんです♡

吉永小百合は、今も昔も別格ですね♡


この4人が、柔らかな日差しの差す桜並木の下を平和な感じで楽しそうにおしゃべりしながら歩くクライマックスシーンは、画面いっぱい、あまりにも美しく目に焼き付いてずっと覚えている心地良いシーンです。


たま~に、あ~、「細雪」観たいって思う時があって、そんな時思い出しているのは、必ずこのシーンです。


ところでこの「細雪」、作品中に見事な着物、着物、着物が登場するのですが、今回観て気が付いたことがあるんです。


私、この映画を観て着物ってキレイ~って子供心に思い、潜在的に着物が好きになったんじゃなかったかしら?って・・・


ふんだんに着物がフィーチャーされている場面もあって、あ~、綺麗だわ~って今日もなりましたもの^ ^


私の子供時代には、間違いなくなかった世界ですからね。


まだ経験の少ない子供にしたら、あの映画の美しさは衝撃的とも言えるほどの刺激だったろうと思います。


その美しさの演出で一役買っていたのは間違いなく着物でしょう。

今回は、特に着物好きという自覚がありましたからね、釘付けになって観てしまいました^ ^








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